■書評(要約)
最高の輝きを放っていたドリブラー前園真聖が、何故表舞台から姿を消したのか。スペイン、セビージャへの移籍破談によりモチベーションを失ってしまった同選手は、自分を立て直すことができないまま世界のリーグを転々とする。スターが体験した挫折と苦しみが凝縮された本となっている。
■心に残ったフレーズ
・サッカーはメンタルのスポーツ。メンタルが充実してないと良いサッカーなんてできない
・アルゼンチン留学であそこまで、敵意に満ちた視線を浴びるとは思わなかった。彼らは死に物狂いでやっているのだ
・後ろ向きな思いを打ち消してくれたのはサッカーだった
・アルゼンチンの選手は練習中から目の色を変えてやる。削りあうぐらいに。ボロい部屋に押し込まれながらあの環境で生きれば必然的にハングリーになる
・サッカーできないことがサッカー選手には一番辛い
・最近のサッカーは戦術重視になってきているけど、最後はアイディア勝負
・海外チームにいって自分を認めさせるには、自分のプレーを少しずつ確実に見せていく。できることをアピールする
・セルビアにいる頃から孤独を感じるようになったんだよね。いきなり人が集まってはすーっとひいていく
・プロになった以上、彼らにとってのサッカーは仕事なんだから、どんな場面でも結果をださなければいけない
■感想
私が中学生の頃、前園選手はアイドルだった。日本のオリンピック代表のサウジアラビア戦の活躍は今でも鮮明に覚えている。そんな同選手が表舞台から姿を消してしまったのは、ちょっとした紐のかけ違いだった気がする。もし、どこかで自分を立て直せていたなら、中田選手と同等の活躍ができたのではないかと私は思う。
■自分の生活を振り返って
私がこの本を読んで一番強く感じたのは、モチベーションの大切さ。
前園選手の失敗は、モチベーションコントロールの失敗につきるのではないかと思う。大きな失敗をした時、期待していたことができなかった時、人はモチベーションを保つのが難しい。私も、仕事で失敗した時、雑用をさせられている時など、モチベーションを失ってしまうことがよくある。しかし、辛い時こそ、気持ちを強く持たないといけないのだなということが前園選手の言葉からよく伝わってくる。同じサッカー選手の中村俊輔が言っていた「腐っている時間がもったいない」という言葉が、改めて心に湧き上がってきました。


